今は喪服を自分で用意しなくても、葬儀社などでレンタルすることが可能な他、和装の喪服を着用する人は減っています。
サイズが合わなくなった喪服や、祖父や母の喪服を処分したいと考える方は多いですが、喪服も買取で現金化することは可能なのでしょうか?
喪服を売りたい人に知ってほしいポイントや、オススメの買取業者などをまとめたので、喪服の売却を検討中の方は参考にしてみてください。
喪服は買取店でも扱っているの?
どんな服が喪服にあてはまる?
時代や地域によって喪服は変化していますが、基本的に喪主や遺族、世話役などは正喪服と言われる一番格式が高い喪服を着用します。
和装の場合、男性は黒の紋付羽織袴、女性なら黒紋付を着用するのが通常となっており、洋装なら男性は燕尾服やタキシード、女性は黒無地のワンピースやアンサンブルが多いです。
以前は黒の着物を着用する人も多かったですが、現在では洋服を喪服に選ぶ人が大半を占めています。
また、参列者も洋装スタイルであることが多く、礼服用のスーツや地味な色のワンピースなどを着用するのが主です。
喪服は着る機会が少ないこともあって、葬儀やお通夜などが終わったら手放したいと考える人は少なくないため、買取を利用して喪服を処分しようとする人は珍しくありません。
喪服を買取しているお店はほとんど無いのが現状
喪服を売却したいと思っている人はたくさんいますが、買取をしている業者は決して多くありません。
再販ルートが多いお店や、海外向けのニーズに応えている業者なら、喪服でも買取してくれる可能性はありますが、基本的に和装・洋装問わずに買取不可としている所がほとんどです。
喪服のレンタルサービスも増えており、必要になってもわざわざ中古で購入しない人が多いのが要因でしょう。
たとえ買取店で喪服が買取対象になっていても、未使用品のみの場合もあるので、買取店のHPなどでよく確認してから査定に出すようにしましょう。
リサイクルショップや地域の古着買取店を調べても、喪服を買取している所ってなかなか見つからないのよね。
喪服のように需要が限られている商品は、実店舗よりもネットの買取店のように、全国に再販ルートがあるお店の方が買取してくれる傾向がありますわ。
近場に利用できるお店が無いなら、ネットの宅配買取店の利用も視野に入れてみましょう。
喪服の着物一式をまとめて売ることで値段が付く?
喪服を売却する際に、長襦袢や帯、帯締め、腰紐、足袋、草履など、喪服を着る際に必要になる物をまとめて売ることで、喪服一式として買取してもらえる場合があります。
今後喪服を着る予定がないなら、肌襦袢や裾よけ、バッグなどもまとめて査定してもらうのがオススメです。
また、喪服に関連する物でなくても、不要な着物があれば一緒に査定に出すことによって全体の買取価格が上がることがあります。
新品の喪服をフルセットで購入すると数万円になってしまうため、多くはありませんが中古の物を買い求める方もいます。
喪服だけでは値段が付かない場合でも、セットにすることで買取可能になるケースもあるため、今後使う予定がないものならまとめて売却するのが有効です。
喪服の買取価格の相場を調査!値段は付くの?
喪服の買取相場価格はいくら?
喪服は他の衣服やファッションアイテムと比べて需要が低いため、査定額にはあまり期待ができません。
同じ喪服でも、洋服より着物の方が値段が付く可能性はありますが、300円~1,000円程が相場となっています。
ただし、元値が高い正絹の着物なら2,000円以上の値段が付くこともあるため、高価な喪服を購入した場合には、買取に出してみる価値は十分あるでしょう。
元値がそれ程高くない着物でも、未使用品や、購入してから日が浅いもの、状態が良い物なら値段が付く見込みはあります。
大手の百貨店や老舗の呉服店で喪服を購入した場合、証紙などは捨てずに保管しておくのが懸命です。
証紙によって喪服の価値や品質が保証されるため、通常よりお得に売れる可能性が高くなります。
こんな喪服は値段が付きにくいので注意!
喪服に限らず、洋服や着物を売る場合にも言えることですが、シミや汚れがある物は買取不可となる恐れがあるため、売却を考えるなら日頃から大切に保管するようにしてください。
特に、喪服は黒いこともあって色あせが目立ちやすいので、長期間保管しておくと変色することが多いです。
色あせた喪服は値段が付かないことがほとんどのため、手放したいと思ったらすぐに売却するのが有効でしょう。
家紋入りの喪服は、買取不可商品として扱われてしまうのかしら?
家紋が入っていることを理由に買取拒否されることはほとんどありません。
家紋入りの着物でも、査定で重要視されるのは状態の良さですわ。
喪服でも買取可能なお店はココ!
喪服が買取対象となっている着物の買取店をピックアップしました。
どのお店も条件を満たせば送料無料で宅配買取が利用できるので、近場に呉服店がない方や、手間をかけずに喪服の査定を受けたい方は要チェックです。
ヤマトク
ヤマトクでは、着物や和装小物ならどんな物でも査定対象になっているため、喪服はもちろん、七五三衣装や婚礼衣装なども値段を付けて買取してくれます。
和装小物の買取にも積極的なので、バッグや草履などをまとめて売りたい人にもオススメのサービスです。
また、万が一値段が付かなかった着物も、希望をすれば無料で引き取ってくれるため、処分目的で利用する方にも便利なお店と言えるでしょう。
バイセル
バイセルは着物やブランド服、切手、宝石など、様々な高級品を扱っている買取店で、証紙のない着物やノーブランドの着物でも買取可能となっています。
喪服も査定対象外にはなっていませんが、物によっては買取できないため、念のため査定を依頼する前には問い合わせで確認するのがオススメです。
喪服の買取にはそれほど積極的ではありませんが、他にも処分したいブランド品や着物などがあれば利用してみるのも手でしょう。
久屋
久屋は年間5,000件以上の買取実績を誇る着物の買取店で、送料や梱包材はお店が用意してくれるため無料で喪服の査定が受けられます。
公式サイトでは参考買取価格を確認することもできるので、気になる方はどんな商品にいくらの値段が付けられているかチェックすると良いでしょう。
また、小物の買取にも力を入れているので、足袋や草履などを喪服と一緒に売りたい方にもピッタリです。
喪服を売るなら専門のお店で早めの査定を!
喪服は、普通の着物やブランド服と違って需要が低いため、なかなか買い取ってもらえません。
しかし、喪服の着物なら買取対象として扱っている所もあるので、試しに査定に出してみる価値はあるでしょう。
喪服以外にも手放したい着物や和装小物があれば、まとめて売却するのも有効です。
お店の中には、無料で処分を引き受けている所もあるので、不要な物なら駄目元で査定を受けるのもアリでしょう。
どこのお店を利用すれば良いか分からない方は、紹介してある店舗を是非参考にしてください。
喪服は劣化しやすいため、少しでも高く売りたいならなるべく早く買取に出すようにしましょう。