CDやDVD、ゲームのディスクなどは表面に傷が付くと音飛びがしたり、そもそも読み込めなくなってしまいます。
まだ楽しみたいゲームや音楽のディスク、大切なデータが入ったDVDなどに不具合がある方は、一度自分で研磨してみるのはどうでしょうか。
今回は誰でも簡単に実践できるディスクの研磨方法について解説しているのでぜひ参考にしてください。
ディスクの傷はどうやって修復する?
DVDが再生できなければ研磨がおすすめ!
DVDやCDなどのディスクは繊細で、表面に傷が付くと音がとんだり再生できなくなってしまうことがあります。
傷の程度にもよりますが、傷の修復によって通常通り再生できるようになることも多々あるため、一度不具合が出たからといって不良品として捨ててしまうのはもったいないです。
ディスクに付いた傷はどうすれば修復できるのか、研磨方法について解説しているので確認していきましょう。
研磨の有料サービスを提供しているお店も
TSUTAYAなどCD・DVDのレンタルサービスを提供しているお店では、ディスク専用のクリーニング機器が置いてある所もあります。
また、ディスクの傷の修復を専門としているお店もあるため、修理店に持ち込むことで研磨してもらうことも可能です。
ただし、修理店によって異なりますがディスク1枚につき300円以上かかるため研磨にお金をかけたくないと考える人も少なくありません。
さらに、1枚から受け付けているお店がほとんどないため、不具合のあるディスクが1枚だけという方には少々利用しにくいでしょう。
お店で依頼すると1枚につき数百円かかるんですね・・・。
研磨したいディスクがたくさんあった場合も出費が大変なことになりそうです。
研磨機をレンタルできるサービスもあるけど、1ヶ月1万円くらいかかるからお得とは言えないねー。
CDやDVDに付いた傷は自分で研磨できるの?
修復できる傷とできない傷がある!
CDやDVDのディスクは層になっており、主にレーベル層、データ層、樹脂層から構成されています。
レーベル層はディスクのタイトルなどが印刷されている所で、データ層はその名の通りディスクのデータが内臓されている部分です。
データ層に傷が入ってしまうと修復は難しいため、傷を消した所で正常に再生できるかは怪しくなります。
しかし、データ層を保護するための樹脂層なら多少傷が付いてもデータを読み取ることは可能です。
樹脂層に付いた傷なら修復可能
傷が浅く樹脂層しか傷付いていないようなら、傷を修復することでCDやDVDを再生できる可能性が高いです。
ディスクの傷によって不具合が起きた際の対処法は色々とあり、中には冷蔵庫で2~3時間冷やすことで状態が改善するといった話もあります。
これは、表面についた傷をわずかな水分や氷が埋めることによって音飛びなどを防ぐという説から来ていますが確実な方法ではないほか、あくまで改善であって修復ではありません。
ディスクの不具合や読み込みエラーを防ぐために一番効果的なのはディスクを研磨する方法と言えるでしょう。
ディスクに付いた傷の修復方法を比較!どれが効果的?
1.ぬるま湯とクロスを使ってディスクを磨く
まず実践したいのが最も簡単な方法で、タオルにぬるま湯を付けてディスクを綺麗に磨くという方法です。
研磨剤などを使うわけではないので傷が消えるわけではありませんが、傷ではなく指紋やホコリ、汚れの付着が不具合の原因なら改善が見込めます。
ディスクを磨く際は円を描くように拭くのではなく、必ず中心から外側に向かって放射状に拭くようにしてください。
ぬるま湯で磨いた後はドライヤーなどを使わず自然乾燥させます。
ディスクを早く乾かそうと、ティッシュやタオルで乾拭きすると繊維がディスクにくっついてしまう恐れがあります。
また、ディスクを磨く際はティッシュで磨くとかえって傷が付く恐れがあるので、清潔なタオルやメガネ拭きのような柔らかいクロスを使いましょう。
2.バナナを使ってディスクを研磨!?
ディスクの研磨にバナナとは意外な組み合わせですが、海外のライフハック系のサイトではCDやDVDの研磨にバナナを推奨している所も多いです。
使用するのはスーパーなどで売っている普通のバナナでOKで、持ちやすい大きさにカットしたらバナナの実の部分を使って樹脂層を磨いてください。
ぬるま湯で磨く時と同様に放射状に拭き、実で磨いたら次はバナナの皮の内側で拭いていきます。
バナナで拭き終わったらぬるま湯を付けたタオルでディスクについたバナナを落とし、乾かしたら完成です。
バナナがディスクの修復に役立つという話は、バナナの滑りやすさから来ているみたいですね。
実際に「バナナで磨いたら音飛びがなくなった」との声もあるようです。
改善したとの声もあるけど、しっかりバナナを落とさないとプレイヤーの故障を招く原因にもなるよ!
実践する時は自己責任で行うようにしようー。
3.歯磨き粉を使って研磨する!
歯磨き粉には研磨剤が含まれており、ディスクの研磨にも使用することができます。
研磨の際はメガネ拭きのような柔らかい布に消しゴムを包み、布に歯磨き粉を付けて磨いてください。
歯磨き粉を使って磨く場合、ディスク全体を拭かずに目視できる傷がある部分だけを拭けばOKです。
他の修復方法と同様に放射状に拭くようにしてください。
磨き終わったら柔らかい布で水拭きをしてディスクに付いた歯磨き粉を拭き取り、乾かして完成です。
歯磨き粉は粒子の粗い物だと新しい傷をつけてしまう可能性があるため、細かな粒子になっている製品を使いましょう。
歯磨き粉でなくても、車の修復に使うコンパウンドを使用するのもありです。
自身で修復作業を行う時に注意したいポイント
修復作業をすれば必ず直るわけじゃない
残念ながら自分でできる修復方法には限界があり、綺麗に拭いたり研磨をすれば必ずディスクが通常通り再生できるようになるとは限りません。
傷の付き方によって修復できるかどうかも異なるので、「直ったらラッキー」程度に考えることをおすすめします。
また、研磨やりすぎや間違った磨き方はディスクの状態をかえって悪くする原因にもなるため、くれぐれも自己責任で実践するようにしましょう。
本当に大切な物ならプロに依頼をするのもあり
既に廃盤になっているCD、ゲームや、大切なデータの入っているDVDなどを修復したいなら、あえて自分では手を加えず最初からプロの研磨業者に依頼をするのも手です。
自分で研磨をして状態を悪化させたことによって業者でも修復不可能となることもありえなくはないため、不安な方はまずは業者に見てもらった方が安心でしょう。
新しく買おうと思えば入手できるCD、DVDや、買取に出したいけど読み込みにくくて減額されそうなゲームソフトなど、不具合が直らなくても諦めがつくディスクでセルフ研磨を試してみるのは有効です。
セルフ研磨で再生できるようになることも!ただし注意が必要
ディスクの研磨によって音飛びがなくなったり、無事に再生できるようになることもありますが、あくまで樹脂層までにしか傷が付いていなかった場合に限ります。
また、データ層に傷が付いていないからといってセルフ研磨で必ず傷が修復できるわけではありません。
駄目元で実践してみるのもありですが、研磨の方法によってはかえって傷が付いてしまうこともあるので、大切なデータが入っている物ならプロへの依頼を検討しましょう。
また、ディスクが読み込めなくなってしまった時に困らないよう、日頃からデータのバックアップをとるように心掛けておくと安心です。