小中高の教科書は買取ってもらえる?書き込みがあっても売れるの?

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小学校~高校までの学生時代に学校で使っていた教科書は、意外と多い退蔵品の1つです。

なんとなく押入れにしまいっぱなしになっていたり、ご両親が大切に保管していたりと、もう使わないのに場所をとってしまう事があります。

本の買取サービスが人気を高めていますが、教科書も買取ってくれるお店はあるのか調べてみました。

また、書き込みがある教科書でも買取ってもらえるのか、高価買取が期待できる査定のポイントも紹介します。

高校までの教科書と大学の教科書は扱いが違う!

教科書と一言で言っても、小学校・中学校・高校で使用する学校指定の教科書と、大学の教科書では、買取店の取り扱いが全く異なります。

大学の教科書は買取ってくれるお店もたくさんありますが、実は小学校から高校までで使用する指定の教科書は、売れるお店がほとんどありません。

なぜ大学の教科書は売れるの?

高校までの勉強とは違い、大学はより専門的な知識を習得するための機関です。

そのため、各分野・学科に合わせた専門書を教科書として使用しており、本買取においても大学の教科書は専門書として扱われます。

専門書はISBNコードがついているほか、紀伊國屋書店、ジュンク堂書店、丸善などの大きな書店やインターネット通販で購入することができる一般書籍です。

小中校で使っていた教科書のように手に入りにくい教材ではないため、買取店としても流通させやすく、多くの本買取店で扱っているのです。

小中高の教科書が売れないのはナゼ?

では、学校教育専用教材として使用してきた小中高の教科書は、どうして買取ってもらえないのでしょうか。

その理由は1つではなく、実は多くの要素が関係していました。

指定業者しか販売を行っていない

学校指定の教科書は、学校教育専用教材として販売されていますが、実は文部科学省がその流通ルートを指定しています。

そのため、ほとんどの書店では取り扱っておらず、「教科書取扱書店」に指定されている書店でしか購入できません。

教科書は、書籍という意味では流通量が多いのですが、その需要は各学年だけにほぼ限られてしまうため需要が少なく、中古品として売るのが非常に困難です。

そのため、本を扱う買取店の中では、中古の教科書を売買する専門ルートを確立しているお店でしか、買取ることができません。

流通量が非常に多い

少子高齢化と言われる現在、小学校~高校までに在籍する学生の人数は右肩下がりになっていますが、それでも1300万人以上の生徒が教科書を使用しています。

平成29年の生徒数(文部科学省調査)

学校 人数
小学校 6,448,658人
中学校 3,333,334人
義務教育学校 22,370人
高等学校 3,280,247人
中等教育学校 32,618人
高等専門学校 57,601人

これだけの量の教科書が市場に出回っているので、買取査定の1つの基準である希少価値はほとんどありません。

たとえば、明治・大正時代以前に教科書として使われていた書籍であれば話は違いますが、現在使用されている教科書については高い価値がつくことはなく、値段をつけるのも非常に大変です。

流通量が多かったとしても、求める人がたくさんいるんだったら、買取ってくれるんじゃないの~?

たしかに需要が多い本は、買取店でも高く売れることが多くありますが、教科書は違います。

もし学生が教科書をなくしてしまっても、基本的には学校が指定する書店で新しく買わなければならないので、古本屋で中古の教科書を買う人は非常に少ないんです。

情報がすぐに更新される

教科書買取の難しい点の1つとして、情報更新スピードの速さがあります。

学校指定の教科書は、基本的に4年に1回改訂が行われており、一般書籍に比べて細やかに見直しが行われています。

さらに定期的な改定の他に、文部科学省の指導要領が変更されるなどシステムが変わった場合でも、受験や模試対応のために教科書が改訂されることが多々あります。

学生が求める教科書は最新情報が掲載されているものですから、中古で出回っている昔の教科書を欲しがる人がほとんどおらず、買取るのが難しいのが現状です。

ISBNコードがついていない

本買取店が査定の基準の1つとして、ISBNコードの有無があります。

ISBNコードとは、本の発行国・出版社・本の名前を判別するためのコード番号で、世界共通で図書を特定するために用いられています。

ISBNコードがついていないと書籍として扱えず、一般書店で流通させることができません。

そのため、基本的にほとんどの本買取店では、ISBNコードがついている本であることが査定の前提条件となっており、教科書は査定条件からも買取できないという事になります。

日本では1981年から少しずつ導入されたため、それ以前のものにはISBNコードがついていないこともあります。

古い書籍を査定・買取する古書店であれば、ISBNコードがない本も買取ってはいますが、教科書の買取は行えません。

教科書が売れるお店はゼロじゃなかった!

書籍類の中ではかなり売りにくい学校指定教科書ですが、実はごくわずかではありますが買取ってくれるお店があります。

小学校、中学校、高校で使っていた教科書を売りたいという人は、なるべく早めに下記のお店を利用しましょう。

バリューブックス

バリューブックスはISBNコードがない本を買取不可として紹介していますが、お試し査定で教科書タイトルを入れると買取ラインナップに表示され、学校指定教科書であっても売ることができます。

基本的には年度の新しい教科書が高く売れるため、いらなくなった段階ですぐ査定に出す様にしましょう。

1箱につき送料500円がかかってしまうのが痛い所ですが、代わりに従来より査定額は1.5倍になっており、キャンセル時の返送料はかかりません

学参プラザ

学校指定教科書をはじめ参考書、問題集、赤本、塾・予備校テキストなどが一気に売れる買取店です。

教科書の買取は、お店が指定する高校のみとなり、ノートやプリントも一式揃えて売らなければならないため、少々ハードルが高いと言えます。

ただし、書き込みや使用感があっても買取ってもらう事ができるため、合致すればまとめて整理できて便利です。

書き込みのある教科書も売れる?査定基準と高く売るコツ

教科書は書き込みがあっても買取OK!

勉強教材として用いられる教科書は、書き込みをしながら使っている人がほとんどですが、教科書が売れる買取店では書き込みがあっても売ることが可能です。

上記で紹介した2店舗では、どちらも書き込みがあっても査定をしてもらえることを確認しています。

特に書き込みありの状態に強いのは学参プラザですが、指定高校の教科書しか売ることが出来ないため、該当しない場合はバリューブックスを利用しましょう。

ただし、やはり書き込みのない綺麗な状態の方が高く買取ってもらえるので、これから売るまでの間に不用意に書き込んだり汚したりしないようにしましょう。

また、書き込み以外にもドッグイヤーを含む折れ曲がりや日焼け、破れなどがあると、査定額が下がってしまうので、保管には十分に気を付けましょう。

この他に、教科書の状態に関して気を付けた方が良いことはあるっ?

付箋の剥がし忘れが多いですが、これも減点の対象となるので必ず各ページを確認しましょう。

また、教科書に油性ペンで名前を書いている場合は、個人情報の漏洩となるため売れないことがほとんどです。

参考書・資料集も一緒に買取りへ

教科書は1冊あたりの買取価格が安くなってしまうため、数冊売ってもそれほど現金化することができません。

そのため、参考書や資料集など勉強に使っていた物もまとめて売った方が、点数が増えて1冊あたりの増額が見込めることがあります。

上記で紹介したバリューブックスなら、一般書籍も一緒に買取ってもらう事ができるので、本や漫画、写真集、雑誌などもまとめて売ることが可能です。

お店としても教科書だけを買取るより、他のアイテムも併せて売ってもらった方が利益が高くなるため、買取価格を少しオマケしてくれる事もあります。

不要になったらすぐ買取店で売る

学校指定の教科書は定期的に改訂されるため、内容が見直された後の新版が販売されると古い教科書の需要が一気に下がります。

教科書は1冊当たりの買取価格が安いため、時間が経ちすぎるとお店によっては美品の教科書であっても買取不可となってしまう事があります。

教科書がいらなくなったらすぐに売りに出すことが、高く売るための大切なポイントです。

インターネットオークションやフリマアプリでも教科書が出品されているけど、買取店で売った方が良いの~?

学年が終わったり卒業すると、一気に教科書を出品する人が増えるため、オークションやフリマでは必ず売れるという保証がありません。

出品する手間暇も考えると、最初から買取店を利用した方が確実に売れるのでオススメですよ。

教科書の買取はお店が限られる!しっかり比較して売却を

小学校、中学校、高校で使われる教科書は、流通量の多さや需要の少なさなどあらゆる原因から、買取ってもらえるお店が非常に限られています。

一般の買取店に売ってしまうと返送有料で差し戻される場合もあるため、売れるお店をしっかりと選び、比較検討してから利用することが大切です。

教科書を売る時はまとめて売る様にし、できれば他の参考書なども一緒に買取ってもらうと高価買取が期待できます。

改訂などもあり情報の更新が早い書籍などで、需要が下がる前にいらなくなったらすぐ売るようにしましょう。