今では、スマホやPCを持っていれば、ネットを通じて誰でも気軽にオークションを行えるようになりました。
いらないものを自分の決めた価格で出品できたり、簡単に欲しい物を落札できるのがネットオークションの魅力ですが、ネットオークションはメリットだけでなく、デメリットも持っているのを忘れてはなりません。
今回は、ネットオークションで起こりやすいトラブルのケースや、自分が巻き込まれた際の対処法について紹介しているので、いざという時に対応できるように内容を確認しておきましょう。
ネットオークションのトラブルは多い!中には警察沙汰になるケースも
ネットオークションの利用者の中には、商品の取引を目的とせず、悪い考えを持っている人もたくさんいます。
ネットオークション以外にもフリマアプリなどの普及により、ネットで商品をやり取りする機会は増えましたが、トラブルの発生率も増加しているのが現状です。
個人間やサイトだけでは対処ができず、警察沙汰になることもあり、警察による注意勧告も頻繁に行われていますが、それでも被害は増える一方です。
「自分で手に負えなくなったら、警察に頼れば良いし…」と考えがちですが、残念ながら警察は民事不介入という原則があり、すぐに対応・解決してもらえることは少ないでしょう。
そのため、まずはトラブル事情を把握して、自分がまきこまれないように注意することが重要です。
ネットオークションのトラブル事例を紹介
1.落札されたのに入金されない
ネットオークションにまつわるトラブルの中で多いのが、商品が落札されたのにも関わらず代金が支払われないケースです。
せっかく落札されて発送の準備をしていても、期限内に入金がなければ取引キャンセルになってしまうため、いつまでも現金化することができません。
単純に、相手が振り込むのを忘れてしまっている可能性もありますが、中には落札してはキャンセルを繰り返す人や、キープ感覚で落札して代金を支払わない人もおり、問題となっています。
取引相手によってはスムーズに取引が完了しないことも多々あるため、現金化を急いでいる方の利用は少し不向きと言えるでしょう。
いつまでも入金されない場合はどうすれば良いんですの?
ただ単に入金を忘れちゃっている可能性もあるから、まずは確認のメッセージを送ってあげるのが親切だねー。
返事が来ないようなら、商品の削除をして、再出品するのも一つの手だよー。
2.商品が届かない・届いたが内容が異なる
落札者側に多発しているトラブルが、落札して支払いをしたのに商品が手元に届かない、もしくは届いた商品が落札したものと別物だったというパターンです。
掲載されていた写真の商品と違うものが送られてきた際に、返金を要求しても応じてもらえないことも多いため、解決するのが難しいトラブルと言えます。
逆に、出品者側から見てみれば、写真と同じものを送ったにも関わらず「思っていたものと違うから返金してほしい」と言われたり、返金に応じたら返ってきた商品に傷が付いていた、という事例もあります。
サイトで商品画像を見ることはできても、商品が届くまで、実際の商品の状態を把握できないのがネットオークションやフリマアプリを利用するデメリットの1つと言えるでしょう。
3.悪質なクレームを付けられる
ネットオークションでは匿名性を良いことに、悪質なクレームを付けて来る人が少なくありません。
商品を発送しても「届いていないから新しいものを送ってほしい」と、二重で商品を受け取ろうとする人や、届いた商品をわざわざ汚して落札金額とは別に迷惑料を請求しようとする人もいます。
相手に連絡先を教えて、しつこい電話やメールに悩まされている人もいるため、連絡先を教える場合は十分に用心した方が良いでしょう。
たとえ商品を発送して取引が完了したとしても、トラブルに発展する可能性はまだあります。
低評価を付けたことによって、名誉棄損と称して慰謝料を請求されたり、逆に何の問題も起こしていないのにこちらが低評価を付けられてしまうケースもあります。
トラブルに巻き込まれないためにも、取引相手はしっかりと見定めましょう。
ネットオークションのトラブル対策方法まとめ!
取引前に相手の情報をしっかり確認
ネットオークションには、取引成立後に落札者と出品者で互いに評価する機能が付いています。
そのため、取引をする際は相手の評価を見て、安心して取引できそうな人か見極めるのが重要です。
評価が良いからといって、必ずしもトラブルが起きないとは限りませんが、悪い評価が多い人とは取引を避けた方が良いのは確かです。
また、自分が落札者側の場合は、商品の画像が拾いものでないか、公式サイトの画像をそのまま使っていないかなどを確認するようにしましょう。
明らかに商品の画像が、出品者が撮影したものでない場合、そもそも出品している商品を持っていない可能性が高く、落札しても偽物が発送されたり、そもそも商品が届かないこともありえるので要注意です。
詐欺にあった場合は補償制度を利用
万が一詐欺などがあった場合、補償をしくてれる制度を設けているネットオークションサイトもあります。
ヤフオク!では、落札しても商品が届かなかったり、商品を送ったのに代金を支払ってもらえなかった際に50万円までなら全額を補償してくれる「未着トラブルお見舞い制度」というサービスがあります。
また、モバオクでは代引きを拒否された場合でも、発送時に立て替えた送料と代引き手数料の補償を受けることが可能な「代引受取拒否補償」などが利用できます。
これからネットオークションを利用する方は、まずはオークションサイトにどのような補償制度があるのかをチェックしておくと良いでしょう。
ヤフオク!の補償制度を利用するには、相手との取引履歴の提示や警察への届け出が必要になる他、現金ではなくTポイントでの返金となります。
また、モバオクの「代引受取拒否補償」を利用する際は、落札金額が3,000円以上かつ、郵便局を利用しているといった条件が定められています。
補償制度の内容はもちろん、どのような形で補償をしてくれるのかも、利用する前にしっかり確認しておきましょう。
必ずサイトを通して取引をする
オークションサイトを利用していると、中には「手数料が浮くからサイトを介さずに直接取引したい」と申し出て来る人もいます。
「商品を先に送ってほしいと言われて送ったが、お金が振り込まれなかった」「直接取引したら偽物を買わされた」など、サイトを通さずに取引してトラブルに発展するケースは多いため、サイト外での取引は非常に危険であることを念頭に置いておきましょう。
たとえオークションサイトで知り合った人でも、サイトを使わずに取引した場合はサイト側が補償をしてくれたり、責任を負うことは一切ないため、完全に自己責任になります。
問い合わせや相談をすることもできないので、サイト外での取引はおすすめできません。
お得に見えても、こんなに恐ろしいトラブルが潜んでいますのね。
見ず知らずの人との取引ですし、サイトを通して売買した方が安心ですわ。
たとえ手数料が節約できても、コピー品を買わされたり、肝心の買取代金を払ってもらえないんじゃ意味ないよねー。
また、郵送を使わずに直接商品の受け渡しをするケースもあるけど、それも危険だから要注意だよ!
トラブルに発展しないためにも、利用時には細心の注意を!
取引する前に相手の評価をチェックしたり、出品情報におかしな点はないか確認する、相手の情報をスクリーンショットで記録しておくなど、自分でできるトラブル予防策もあります。
たとえ欲しい商品や売りたいものがあっても、怪しいと思う相手とは、取引をしないのが一番の安全策でしょう。
しかし、どんなに注意していてもトラブルになってしまう場合もあります。
そんな時には、オークションサイトの補償制度を利用したり、運営に問い合わせをして解決を図りましょう。
また、明らかな詐欺など、自分や運営サイトだけでは対処しきれない内容の場合は、警察に相談することも視野に入れるのが懸命です。
なお、商品の出品を検討している方の中で「もう少し安全に取引が出来れば」「面倒事には巻き込まれたくない」と考える方は、買取店を利用してみてはいかがでしょうか。
買取は、専門査定士が不用品に値段をつけて買取ってくれるサービスで、古物営業法に則って運営する店舗・企業が相手となるためトラブルが少ないというメリットがあります。
詳しいサービスについて「不用品の処分なら買取へ!やさしく分かる初心者向け買取ガイド」で紹介していますので、興味のある方は確認してみましょう。