買取トラブルにご用心!よくある相談事例と安全に使うための注意点

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買取は不用品を高く売って換金できる便利なサービスですが、一方で参入企業・店舗が増えるにつれて消費者とのトラブルも相次いでいます。

特に、査定士が自宅を訪問する出張買取や非対面取引となる宅配買取では、その性質の特有性から起こるトラブルによって、利用者が困る事態に陥っていることもあります。

実際に、消費者センター(独立行政法人国民生活センター)にも相談が来ており、2017年11月には利用者への注意喚起を発表しています。

買取店を利用する際、トラブルに巻き込まれず安全に利用するためにはどのような点に注意すれば良いのか、実際の相談事例と併せて確認してみましょう。

話が違う!買取価格に関するトラブルQ&A

買取価格についてトラブルは、宅配買取を利用する時に起こりやすい事例です。

非対面取引となるためスタッフと直接会話が行えず、認識の相違や不満につながるケースが多くあります。

サイトで見た買取価格より査定が安かった!

宅配買取を行うお店では、サイト上に「買取実績」「買取強化品」などの見出しを設けて、買取価格を提示していることがほとんどです。

買取店によっては、商品名やJANコードなどで買取価格を検索できるシステムを導入している事もあります。

サイトに掲載されている価格を見た消費者が、高く売れると思って査定を依頼したのに、実際の買取額を見たら掲載金額とかけ離れており、「表示と違うじゃないか!」と怒ってトラブルに発展してしまいます。

「買取実績」って実際に買取った金額のことを言うのに、どうして査定に出したら違う金額になっちゃうの?

市場の需要は常に変動していて、買取価格は毎日違うので、表示の金額で買取った事があるのは事実でも、自分が持っているアイテムが同じ買取価格になるとは限りません。

それに加えて、美品状態やお店の在庫状況など様々な要因によっても査定額は変わるので、必ず実績と同じ金額で買取ってもらえる訳ではないんです。

このような査定の仕組みや基準を知らないことが、消費者と買取店との間で認識の違いを生み出してしまっています。

買取サービスを利用する時は、サイトの掲載価格は参考程度に考えるようにし、それよりも安い価格になることも十分あり得ると理解しておきましょう。

じゃあ、なんで買取強化みたいに「このアイテムは高く買取ります!」って言っているものが、同じ値段にならないの?

買取強化を行っているラインナップの金額は、新品に近い綺麗な状態で買取った時や、在庫が少ない今の状態で売られた時の最高価格を掲載しているんです。

なので、使用感やキズ、汚れがあったり、他の人から同じアイテムを既に買取って在庫が潤ってしまったら、その価格では買取れないんですよ。

どの様な状態であれば掲載金額で買取れるのかは、各買取店のサイトにきちんと明記されていることがほとんどです。

しかし、より目立つように書かれている文字に気を引かれてしまい、商品名と金額以外はよく確認していない場合があるため、トラブルに発展してしまいます。

価格について書かれているページは面倒でも細かい部分までよく読み、理解した上で利用することが大切です。

たくさん送ったのに、買取価格が想像より安かった

買取店では1点売るより複数点、できるだけ多く買取ってもらった方が査定額が高くなりやすくなります。

お店によってはまとめ売りボーナスを行っている所もあり、点数に応じて買取額アップのチャンスも期待できます。

しかし、まとめてたくさん売ったハズなのに、実際に査定額を確認してみたら想像よりも安かったという事例も少なくありません。

まとめて売ればたくさんお金がもらえると思ったのに、どうして買取価格が安くなっちゃうんだろ?

このトラブルは買取店に限ったことではなく、リユースショップ全般に言えることですが、査定に出したアイテムすべてに値段をつけてもらえる訳ではありません。

中古市場で人気のない物や多く売られている物、状態が悪く売り物になりにくいアイテムなどは、買取価格が非常に安くなってしまったり、値段を付けられないこともあります。

また、まとめ売りボーナスを実施しているお店では、点数のカウントに条件を設けていることがあります。

「1点○円以上のアイテムのみ対象」などと記載されていることがあるので、注意して見てみましょう。

結果を確認していないのに、勝手に入金された

宅配買取の入金でよくあるトラブルの1つとして、結果の確認や返事をしていないにも関わらず、知らぬ間に入金されてしまったという事があります。

一見すると酷いトラブルに思えますが、実はこの事例には2つの落とし穴があるのです。

1.自動承認を選択している

宅配買取では、自動承認サービスを設けているお店があります。

自動承認は名前の通り「自動的に(勝手に)承認したことになる」というもので、結果確認の手間がかかりません。

買取価格が上乗せされることもあり、申し込み時に自動承認を選択している人も多いのですが、サービス内容をよく確認せずに選んでしまった事で「勝手に入金されてしまった!」と勘違いしてしまい、トラブルの発生源になっています。

自動承認を選ぶ時にはお得感だけでなく、どのようなサービスなのかきちんと理解してから申し込むようにしましょう。

2.返事の猶予期間が過ぎている

もう1つ利用者が見落としがちな点が、査定結果の返事の有効期限です。

お店から提示された査定の結果には、返事の有効期限が設けられており、この猶予期間を過ぎてしまうと自動的に承認したことになるお店が多くあります。

メールを見落としてしまうとこの期限が知らぬ間に過ぎてしまい、返事をしていないにも関わらず勝手に入金されてしまう事になるのです。

有効期限が何日なのかはお店によって異なりますが、送信日から3~7日程度が一般的です。

利用前に各店の規定を確認し、期限が過ぎない様に注意しましょう。

メールが届いてない時はどうしたらいいかなー?

迷惑メール設定によって、お店からの連絡が受信できず、期間が過ぎてしまうというトラブルも少なくありません。

必ず受信設定を確認した上で申し込みをし、もしメールが届かない場合は迷惑メールフォルダを確認してから、お店に問い合わせてみましょう。

便利なはずなのにナゼ?サービスに関するトラブルQ&A

買取店とのトラブルでは、買取価格についてだけでなく、サービスの内容についても発生することがあります。

サービスに関しては宅配買取、出張買取それぞれに異なるトラブルがあるため、利用する買取方法に合わせて確認しておきましょう。

宅配買取のトラブル

買取店から連絡が来ない

ダンボールの発送や荷物の到着通知、査定結果の連絡など、お店側からメールを受け取る事が度々あります。

この様な連絡が来ないという点を不審に思い、トラブルに発生する事例が宅配買取で起こっています。

「来るはずの連絡が一向に来ない」という時は、メールの受信設定が行えていない場合もあるので、まずは自分の設定状況を確認しましょう。

ウェブフォームから申し込みをしている人は、確認メールが到着しているかも見ておきましょう。

もし迷惑メール設定で、お店からの連絡を受信できないようになっていた場合は、設定を直したうえで買取店に問い合わせてください。

また、受信できる環境なのに連絡が来ないという時は、すぐにお店へ問い合わせた方が良いです。

お問い合わせの際は、記録の残るサイトのウェブフォームから連絡をするのが一番です。

ただし、確認や返信に時間を要することもあるため、急ぎの場合は直接電話で確認しましょう。

「値段がつかないので処分する」と言われた

査定の結果次第では、値段がつかないアイテムや買取不可の商品が出てくることもあります。

キャンセルした場合にてっきり返送してくれるかと思いきや、処分(廃棄)すると言われ、トラブルになる事があります。

値段が付かない商品の取り扱いについては、返送してくれるお店がほとんどですが、一部では処分や無料廃棄、寄付などで対応している買取店もあります。

買取をキャンセルした場合にどのような対応になるのかは、お店の規定によって異なるため、利用する前にしっかりと確認することが大切です。

どうして値段がつかない物を、返送しないお店があるのー?

キャンセルするか否かは利用者の自由ですが、返送するとなると「送料をどちらが負担するか」という問題が発生するので、送料をかけないために処分としているお店があるんです。

一部の悪質な買取店では、処分や廃棄と言っておきながら、実際は中古品として販売している事もあります。

返送にも処分にもお金がかかるため、無料で引き取って10円でも売ってしまおうという魂胆があるのです。

不用品であっても売らないのであれば、送料がかかってでもきちんと返送してもらい、自分で処分した方が安心です。

返送を希望したが、紛失された

買取をキャンセルし、商品の返送を希望したにも関わらず、お店や配送業者が紛失してしまうというトラブルがあります。

どちらに責任があるにせよ、手元に返ってきていない事は事実ですので、きちんと賠償を受けましょう。

買取店の過失によって紛失されてしまった場合は、お店に問い合わせをし、正当な価格を支払ってもらう事ができます。

ただし、賠償価格が査定額なのか、他店の見積もりを参考にして賠償してもらうのかは難しいところですので、弁護士に相談された方が良いでしょう。

また、配送事故による紛失であれば、運送約款に基づいて補償を受けることができます。

配送事故の補償の場合は限度額の範囲内で、査定額+送料(自己負担の場合)を請求できます。

出張買取のトラブル

頼んでないのに営業に来られた

出張買取は利用者がお店に申し込み、それを受けた買取店が訪問しますが、悪質な業者は申し込みがされていないのに自宅を訪ね、売りたい物はないかと聞いてきます。

出張買取は特定商取引法の規制対象であり、この様な飛び込みの買取営業は違法行為にあたりますので、利用するのは絶対にやめましょう。

特定商取引法第58条の6第1項では、「事業者は、訪問購入に係る売買契約の締結についての勧誘の要請をしていない者に対し、相手方の自宅等で売買契約の締結について勧誘をし、又は勧誘を受ける意思の有無を確認してはいけません」と、きちんと明記されています。

査定に来てもらったが、断っても帰ってくれない

特にブランド品や貴金属品、着物などの高級アイテムを売る時に起こりやすいトラブルで、査定額を聞いてお断りをしたにも関わらず「なんとか売ってもらえませんか?」「これから価格が下がりますから、売るなら今ですよ!」などとしつこく営業をされる事があります。

他にも、「宝石や貴金属はありませんか?」「アクセサリーは高く売れますよ」などと、売りたいアイテム以外を勧誘する場合もあります。

また、承諾するまで帰ってもらえず、怖くなって売ってしまったという悪質なトラブルも、僅かですが起こっているのは事実です。

利用者が断っているのになかなか帰ってくれないのは、違法にならないの?

先程と同じ特商法第58条には「契約の意思がない相手に続けて勧誘する事は禁止」となっています。

相手も商売なので多少営業することはどのお店でもありますが、あまりにもしつこい場合は警察への通報もやむを得ませんね。

もし怖くなって契約してしまった場合でも、出張買取にはクーリングオフが適用されるため、契約後8日以内であれば解除することができますよ。

トラブルを防ぐために、利用前に心がけたい事

買取のトラブルを防ぐためには、利用者自身が安全なお店を選び、きちんとサービスを理解して利用することが大切です。

どんな点に注意すれば良いのか、利用の前に知っておきたいポイントをお伝えします。

店舗情報と口コミで信憑性を確認

安全なお店を利用するためには、買取店選びの段階でしっかりと見極め、信頼性の高いお店に依頼することが大切です。

買取サービスは古物営業法の規制となるため、欠格事由がなく営業許可を受けた証明である「古物商許可証」を得ているお店かどうか確認しましょう。

公式サイトの店舗・会社概要や、フッター(サイトの最下部)に記載されていることが多いので、この許可を受けているお店を選ぶのが一番簡単に行える安全策です。

古物商許可証は、都道府県の公安委員会が認可を出しています。

各委員会はサイト上で許可業者の情報を公開していますので、不安な人は事前に許可番号が正しいか確認することも可能です。

また、店舗情報と併せて口コミもしっかり確認すれば、サービスの実態も見えてきます。

良い口コミだけでなく悪い口コミにも目を通すことで、より安全に利用できるお店を探すことができます。

ただし、口コミはあくまでも個人の意見であり、全てがそうとは限らないということを念頭に置いておきましょう。

利用規約をしっかり確認し、錯誤のないように

利用する前に買取店の規約をきちんと理解しておくことで、サービス面のトラブルを防ぐことができます。

細かい文字や別ページの規定は見落としがちですが、細部までしっかり目を通すことが大切です。

また、大まかな説明だけをしているのではなく、消費者が見やすいようにデメリットも書かれているサイトは、安心して使えるお店と考える事も出来ます。

分かりやすく情報を伝えているお店を選ぶというのも、安全な買取店を絞り込む1つの方法です。

利用規約って細かいことが書いてあって、確認するの大変そう・・・

買取店の規約はそれほど内容が多くないので、それほど時間をかけずに確認できますよ。

また、よくある質問のページには内容が集約されているので、先にそちらを確認するのもおすすめです。

特徴や内容を理解して、買取トラブルを未然に防ごう!

買取店とのトラブルの中には様々な内容がありますが、買取の仕組みや特徴を理解すれば、防ぐことのできる点もたくさんあります。

また、利用するお店のサービスをきちんと確認することも、認識の相違や錯誤を防ぎ、トラブル予防につながります。

買取店に限らず何かのサービスを利用する時は、細かな点まで確認し、納得した上でお店を利用しましょう。