配送事故は誰の責任?ヤマト、佐川、日本郵便の補償と宅配買取の注意点

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宅配便を使って送る宅配買取では、配送事故のリスクはゼロとは言えません。

万が一、送ったアイテムが壊れてしまったり、動かなくなってしまった場合の責任の所在はどこにあるのでしょうか。

今回の記事では、宅配買取でよく利用されるヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の3社の配送事故の対応と補償内容を確認しました。

また、配送事故を起こさないために、利用者が注意できるポイントについても併せて紹介します。

配送事故とはどんなトラブルのこと?

宅配買取やインターネット通販、宅配クリーニングなど、宅配便を利用したサービスは非常にたくさんあります。

お金を払って荷物を届けてもらうわけですが、人力で多くの荷物を扱っているため、配送業者が誤って紛失や破損など下記のトラブルを起こしてしまう可能性があり、これを「配送事故」と言います。

  • 荷物が届かない(紛失)
  • 中身が壊れている(き損)
  • 中身に影響するほど汚れている(汚損)
  • 誤った場所に配達された(誤配)
  • 火災やトラックの横転など、配送業者の過失によって損害を受けた

海外と比べると、日本の配送業者の品質は非常に高く、配送事故は滅多に起こるものではありません。

しかし、宅配便を利用する以上はこの様なトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあるため、自分でできる対策はしっかりと行うことが大切です。

配送事故はあくまでも、配送業者の過失や債務不履行によって生じた損害の事を指します。

地震や津波、雷など、自然災害による事故については別の規定になります。

責任の所在は状況によって異なる

万が一、宅配買取の利用中に配送事故に遭ってしまった場合、無条件で配送業者やお店が補償してくれるという訳ではありません。

各人の対応がどうだったかによって、責任の所在が分かれます。

利用者に責任がある場合

宅配便を利用する時は、輸送中に荷物が壊れない様に、自分のできる範囲でしっかりと梱包していることが前提になります。

たとえば、買取店へ荷物を送る際、緩衝材などで保護をせずに宅配便を使って壊れてしまった場合は、荷送人(利用者)の過失となり、配送事故の補償は適用されません。

また、宅配便には送って良い物と送ってはいけない物の規定があるため、本来送ってはいけない中身を入れて事故につながった場合も、荷送人の責任となります。

買取店に責任がある場合

主に買取をキャンセルした場合、買取不可商品が混在していた場合の返送に関係します。

お店から荷物が送られてくる際も、上記と同じく梱包がしっかり行われていなかったり、送ってはいけない物が入っていた時は、荷送人(買取店)の責任となるため、配送業者の事故補償の対象外です。

この場合は利用者に不備はありませんが、配送業者が荷物を補償してくれることはないため、買取店が何らかの対応をすることになります。

配送業者に責任がある場合

中身の梱包もしっかりと行われており、明らかに配送業者側の不注意で荷物をなくしたり破損させてしまった場合は、配送業者の責任です。

配送中の事故については運送約款が定められているため、その約款内容に従って補償を受けられます。

どの業者を使用して荷物を送るか、買取店が指定していることも多いわよね~。

もし配送事故に遭ってしまった場合、利用する配送業者によって補償の内容は違うの?

どこの配送業者でも、基本的な補償内容は大きく変わりません。

ただ、追加の保険加入など利用できるサービスについては、異なる部分もありますよ。

大手3社の配送事故の補償をチェック

万が一、配送業者の過失によって配送事故に遭遇した場合、各社ではどのような補償が行われるのか調べてみました。

今回の調査対象は、宅配買取でもよく使われている「ヤマト運輸」「佐川急便」「日本郵便」の3社です。

ヤマト運輸

ヤマト運輸の「宅急便」には、基本サービスとして30万円までの補償を付帯しています。

時価がこれを超える高価な品物を送りたい場合は、有料で任意の運送保険をかけられる別サービス「ヤマト便」の利用が必要です。

ヤマト便の保険は、補償額1万円につき10円(最低50円から)が加算されます。

佐川急便

佐川急便の宅配便である「飛脚急便」は上限30万円の補償が基本サービス内となっています。

高価な品物を送る場合は、任意の運送保険に別料金で加入することが可能です。

任意の保険は、ヤマト便と同じく補償1万円ごとに10円の金額を運賃に上乗せさせることで、加入できるようになっています。

日本郵便

日本郵便の宅配便「ゆうパック」は、30万円までの補償が基本サービスとしてついています。

より高価なアイテムを送りたい時は、「セキュリティーサービス」というオプション(370円)を付加すると、補償額が50万円まで引き上げることが可能です。

補償がついているなら、ブランド品などの高級なものを買取って欲しい時に、宅配便で送っても安心だわ~!

ただ、任意保険やセキュリティーサービスの利用は、着払いだと利用できなかったり、書面へのサインが必要なこともあります。

宅配買取は送料をお店が負担することが多いので、利用したい場合は買取店へあらかじめ相談してくださいね。

宅配買取を利用する時の注意点

宅配便にいくら補償がついているとしても、大切な売り物が壊れたり紛失しててしまっては、買取ってもらうことができません。

しかも、宅配便の補償はあくまでも時価換算であり、新品を購入した時の定価ではないので注意が必要です。

なるべく安全に宅配便を利用するために、梱包や発送時にはどのような注意をすれば良いのか、簡単にまとめてみました。

  • 紙袋ではなく、ダンボールを使用する
  • ガムテープできちんと封をする
  • 本以外は必ず緩衝材で保護してから詰める
  • 重たいアイテムを上に入れない
  • 段ボールの隙間は新聞紙で埋める

配送事故の補償に頼らず、壊れない梱包の工夫を

宅配便の配送事故に遭ってしまう可能性は1/25,000とも言われており、安全性が高いため、宅配買取も安心して利用することができます。

しかし、万が一ということも考えられますので、できるだけ最良の状態で買取ってもらうために、梱包する時にしっかりとアイテムを保護するようにしましょう。

大手各社の宅配便には基本サービスとして補償がついていますが、これは利用者の不注意がないことを前提としています。

保護に不備があると補償対象外となってしまい、もし事故に遭っても自己責任となってしまいますので、この点からも荷造りはしっかりと行いましょう。